昔々
芸妓姿の母の写真を見た
いまどきの
変身フォトではなく
本物の芸妓さんと
見まごうクオリティで
そんな訳ないと知りながらも
祇園の芸妓だったのかと
尋ねたら
「節分のお化け」
という答えが返ってきた
京都の祇園では
節分に仮装する
お化けという行事が
あるのだけれど
どうやら
その行事に参加して
記念写真を
撮ったらしかった
子どもの頃に見た
その写真に影響を受けたのか
毎年見る「都をどり」
の美しさに憧れたのか
舞妓になりたいと
言い続けていたが
いざとなると
修行の厳しさだの
なんだのに
あ...それはムリですと
あっさり引き下がった
それでも
舞妓姿への憧れは捨て切れず
何かにつけて
舞妓さんの格好して
写真撮りたいわ〜〜と
言っては
家族から冷ややかな
視線を浴びたものだが
私に限らず
変身願望は
皆持っているのでは
ないだろうか
七歳で
大人と同じように
帯を締める
七五三の行事だって
当の本人にとっては
ディズニープリンセスに
なりきって
ドレスを着るのと同じ
変身なのだ
だって、彼女は
鏡に映る自分の姿を
いと嬉し
という表情で
見つめていたもの...
さてさて
5月に7歳になった
女児が
この夏帰国して
七五三の記念写真を撮る
というので
来週自宅へ戻ったら
アレコレと
アレンジせねばならない
ええなぁ7歳児は
変身出来て...